一級建築士は過去問だけで合格可能か|独学で合格した体験談とお勧めの問題集

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こんにちは!けんちく太郎です!(@acedesign_I)

一級建築士をいざ取ろうと思い立ったときに真っ先に考えるのが、資格学校に通うか独学かという方も多いはず。
もちろん高額な資格学校に通わず取れるものならそうしたいけど、そもそもどこから手をつけていいかもわからないし、みんな通っているし。。という方も
また、職歴が受験要件から登録要件に変わったことにより学生でも受験できる様になり、そもそも借金しなくては資格学校に通えない・・なんて方も様々な悩みのある方々がいらっしゃるかと思います。

そんな悩みがある方に、独学一発合格した経験をもとに過去問だけで合格が可能かなど体験談を交えてご紹介したいと思います。

 

 

過去問だけで合格可能か

結論から言うと、相当難しい。と思います。
あえて無理と言わないのは、完全完璧に過去問をマスターすれば可能性はゼロではないからです。
ここで言う完全完璧とは、4択の選択肢全てについて的確に説明できるレベルまで記憶しているという意味です。

建築士試験は選択問題のため、消去法や正誤指示にあった選択肢1つを見つけるか何れかでも解答を見つけることは可能です。
実際本試験に向けてはその様な対試験能力を身につける必要がありますが、勉強の際は違います。

本試験で出題される範囲は例年大きく変わりませんので、過去問の勉強が活きてくるわけですが、本試験では過去出題されたものの正誤逆転や、4択中1択だけほぼそのまま、改正されていたりする文言(数値)の引っ掛け、など様々なパターンで出題されます。

ですので、過去問を解いて答えだけ覚えていく勉強法では効果が少なく、各選択肢の内容についてしっかりと知識を蓄えることが合格への一歩となります。

また、過去問の年数ですが一般に市販されている過去7年分だけでは足りません。
と言うのも、お分かりかとは思いますが直近の試験で出題されているものはほとんど出ません。なのでどちらかと言うとそれ以前8年〜20年前の過去問を解いておくと受験時に出題される可能性が高くなります。

これらの過去問は公式には販売されていないため、オークションやフリマアプリなどで過去販売されていた問題を手に入れる必要があります。(ネット上で販売されているものもありますが、権利関係がグレーかつ解説のフォローが不十分なものも多いのでご注意ください)
尚、法規や施工などは法改正があったり数値が変わっていたりするので過去問の使用には注意が必要です!

 

 

お勧めの勉強法は

独学者はあれこれ勉強方法やテキストや試験の内容について調べることに時間をかけて、肝心の勉強になかなか身が入らないと言うことが往々にしてあります。

お勧めの勉強法は以下でもご紹介していますので是非合わせてご覧ください。

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また、試験勉強には忍耐も必要です。

一定の初期投資は覚悟する。

資格学校に行っている人は30万〜100万程度払っています。その様な人が多数を占める勝負ですのでタダとはいきません。ですが、無駄なく賢く勉強することで3万〜10万程度の出費で合格することは十分可能です!私は学科〜製図までで10万円程度使い合格しました。(製図道具を色々買って試したことが費用がかかった一因です。その結果わかった道具の良し悪しは以下でご紹介しています)

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遊ぶ時間は諦める

記憶力には差があれど、時間は皆平等に1日24時間です。記憶力がなければなおさら時間をかけねばなりません。そんな時に遊びに時間を使おうものなら勉強が疎かになってしまいます。
また、うまく遊びと両立と思っても落ちてしまえばもう一年です。
一年間に100%遊びを諦めて合格するのと、2年かけて70%+70%の140%遊びを諦めるのでは時間もお金も1年集中の方が間違いなくお得です。

人間辛くなれば逃げたくなるのはある種の能力でもありますが、試験勉強期間中はその1年に全努力を集中させて試験勉強に励んでください!

 

 

まとめ

以上の様に、そもそも難易度の高い資格で多くの人が資格学校に通う中で超少数派の独学者は厳しい戦いを強いられます。

また、建築業界には名だたる大学を卒業したお勉強のできる人も数多くいます。
その様な資格試験という戦場で勝利を収めるには、時間をできるだけ確保して覚えられるだけ覚えるということ、極論この一点に尽きると思います。

必要な参考書と問題集を揃えたらあとはひたすら解きまくり自分の知識にしていく、そう考えれば意外と単純なのかもしれません。

一次試験の学科は問題を繰り返しとくことで合格が可能ですし、その様な経験を持つ方も周りにいるかと思います。
二次試験の製図はほとんど独学者がいないため不安に思われるかもしれませんが、こちらも独学で合格は可能です。

製図も結局は図面の書き方(スピードと表現)とプランニングの解き方を定型的に覚えて実践するだけです。試験では建築的美しさだとか発展的な機能性は全く求められず要件に沿ったプランが収まっていれば良いのです。

受験前はあれこれ考えてしまいがちですが、時間は限りあるのでグダグダ調べ物をしたり不安を煽るページを見ずに、揃えるものを揃えて今すぐ勉強に打ち込みましょう!!