二級建築士・一級建築士試験 製図板のおすすめベスト3|平行定規選びで差をつけよう!

ベストスリー一級建築士試験

こんにちは!けんちく太郎です!(@acedesign_I)

学科試験をパスしたと思ったらたった2ヶ月程度で準備をしなければならない製図試験。
初受験者は大変短い期間の中で、普段あまりやらない手書きの技を身につける必要があります。
そして、製図試験では使える道具について様々な制限があり製図板も例外ではありません。

そこで今回は、私が一級建築士・二級建築士ともに独学合格した際に使用したものや、店頭で試してみたものから、独断と偏見でランキングにしてみました!
実店舗になかなか足を運べない方もいらっしゃると思いますので、そのような方々にも参考になれば幸いです!

 

 

持ち込み可能な製図板とは

先ずはじめに、試験で使用可能な製図板について簡単に解説します。

○使用が認められる例
1.平行定規は、製図板に水平線を引くための定規のみがついているものに限る。
2.製図板は、大きさが 45 cm×60 cm程度(A2用)のものまでとする。(平行定規の装着部分を含めた大きさは、製図板の1割程度大きいものまでとする。)なお、傾斜用の軽易なまくらの使用は可とする。ただし、使用に際しての製図板の傾斜角度は 30度以下とする。
出典:公益社団法人建築技術教育普及センター 「設計製図の試験」において使用が認められる平行定規と型板について

上記の通り、A2で水平の定規のみ(ドラフラーはNG)でサイズの規定があります。

また、あわせて注意が必要なのが製図板の角度です。これは製図板そのもので30度を超えることはないため、まくらの使用時に気をつけるようにしましょう!

では早速、使用可能な製図板(平行定規)をご紹介します!

 

1位 ドラパス ドラパスボード DXM-601PZ

1位は私が一級建築士・二級建築士とも実際本試験で使用したドラパスの製図板です!私は断然これが使いやすかったです。

その理由として最も大きかったのが、平行定規の左右に水平を調整できる基準線調節ネジがついていることでした。
これは一級建築士の本試験で身にしみたのですが、製図用紙を製図板にセットするのも試験開始後(資格学校の事前情報では、用紙セットは試験開始前にできると聞いていたのですが。。)で、セットに手間取っているような方もいた中、この機能のおかげで素早く用紙をセットすることができ、スムーズに試験に挑むことができました!

それと、左右のワイヤーとキャリッジローラーの組み合わせにより、上下移動の走行性が数ある平行定規の中でも安定性が高くがたつきがなく、また滑りが良いため長時間の作図でもストレスにならず大変使いやすかったです!

また、オプション(セット品もあります)ですが、ポートフォリオというハードタイプの携帯バック付きのものをお勧めします!
差額は3,000円程度なので、衝撃による故障から身を守るお守りとして使われることをお勧めします!(また、このケースは製図板のみではなく単体でも使用できるのでプレゼンなどでボードや図面などを持ち運ぶ際にも重宝します!)

ちなみに、ドラパスという名前を聞くとドイツのメーカーのようですが、実は日本の「三幸製図機械製作」のブランドが起源です。

主要機能
フローティング機能(無段階調整・最大2mm)
ブレーキ機能
スタンド角度調整可能6度・9度

商品概要
外寸法:W505×D685 質量:3.0kg
付属品:マグネットプレート500mm×2枚、300mm×2枚、ポートフォリオ(ハードタイプ携帯バック)

 

 

2位 コクヨ トレイザー平行定規

みなさんおなじみの国内メーカーコクヨから発売されている平行定規です。マグネットありとなしの2タイプのラインナップがあり、マグネットなしのタイプは今回ご紹介しているものの中でもっとも軽量です。
私のおすすめは製図用紙の固定はドラフティングテープ一択なので、テープの使用とともにお勧めしたい商品で、軽くて安いという面では最も優れた商品と言っても過言ではないと思います。
また、マグネットなしのタイプでは実売2万円を切る価格も魅力です。

試験に必要な最低限の機能で、軽くて安いものをお探しの方には一番おすすめできる商品です!
ただ一点、ケースがナイロンバックなので持ち運びには注意する必要があります。(平行定規の定規部分をぶつけると平行が狂ったりスムーズに動かなくなる恐れがあります)

主要機能
フローティング機能(高さ5段階調整付き)
ブレーキ機能
スタンド角度調整可能6度・9度

商品概要
(TR-HHEB11)
外寸法:W693×D507×H53ミリ 質量:2.4kg
付属品:ドラフティングテープ、専用キャリングバッグ

(TR-HHEF11(マグネット版))
外寸法:W693×D507×H53ミリ 質量:3.0kg
付属品:マグネットプレート/300mm×2枚・500mm×2枚、専用キャリングバッグ(ナイロン製)

 

 

3位 マックス A2平行定規 MP-400FL2

コクヨのTR-HHEB11には及ばないものの、マグネット付きでは最軽量級の製図板です。
他の商品と大きく違う点として、好みが分かれるところですが、平行定規のロックレバーが右下の枠外についており、この場所の方が使いやすい方にとっては他のものよりお勧めできる商品です!(他二つは定規の右側)

その他にも、スケールグリップという名の三角スケールを引っ掛ける溝が平行定規部分についていますがこれは移動の邪魔になるのであまり使えないです。
また、基線調整(±5mmまでですが)がレバーでできるため、製図板への用紙のセットもスムーズに行えます!
ちなみにこちらもバッグがナイロン系の薄いものなので、持ち運びには注意が必要です!

主要機能
フローティング機能(ダイヤル切り替え式)
ブレーキ機能
スタンド角度調整可能6.5度・9度
クラッチレバー機構(基線調整±5mm)

商品概要
外寸法:W510×D685 質量:2.5kg
付属品:マグネットプレート500mm×2枚、300mm×2枚、キャリングバッグ

 

 

 

製図板の中古という選択肢はありか

結論から言うとなしだと思います。

手描きで製図をすることがなくなった現在では、ほとんどの方は試験のためだけに製図板を購入することになります。ですので、試験合格後少しでもお金にしようとヤフオクやメルカリに出品する人が多くおり、時期によりますが一定数常に出品されています。

調べて見たところ、使えそうな綺麗なものだと相場は5,000円〜10,000円程度のようで、あまり安いという印象は持てませんでした。

製図板の数千円〜1万円と少しをケチったために不合格となれば、受験料だけで損してしまいます。
なので、できる限り新品を購入して、合格したのちヤフオクやメルカリに出品して売り払う方が良いと思います。

製図板は意外と繊細で、定規部分を上下させる機構は多くはワイヤーのため、伸びていたりずれていたりとアクシデントが絶えません。しっかり自分の製図板で挑み合格後に売り払ってスッキリしましょう!(売れれば中古と価格的に大差なくなります)

 

 

まとめ

製図板は製図試験において最低限必要であり、一番替えのきかないものです。(筆記具は予備を持てますが、製図板は基本1つしか持っていかないはずです)
極々稀に製図板を使用せずに三角スケールや定規のみで描ききる人もいるとは聞きますが、常人は製図版で作図する方が圧倒的に早いです。

上でも書きましたが、製図板はできるだけ新品を購入するようにしましょう!
もしも金銭的な理由で買うことが難しい場合はできるだけ最近受験した人の新しいのもの買うなり借りるなりすることをお勧めします!

また、資格学校での購入はメーカーを選ぶことができず、ネット販売より高いこともあるので確認が必要です。
上でご紹介したものは全て試験対応で且つ機能が多すぎず少なすぎないバランスのとれたものたちです。商品レビューなどもあわせてご確認いただき、自分にあった製図板を見つけてください!
(重さについてきになる方もいらっしゃるかもしれませんが、どれも結局のところ大差ありません。持ち運ぶ回数もしれてますので、おまけくらいに考えられて問題ないかと思います!)

製図板は、高価なため何個も買って試してみるということは難しいものです。一方で、繰り返しになりますが、製図試験の要と言っても過言ではないと思いますので、自分に合った相棒を見つけて製図試験に挑んでください!