安藤忠雄の本(本人著書編) おすすめ5選|感想と共にご紹介!

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こんにちは!けんちく太郎です!(@acedesign_I)

建築家の安藤忠雄さんといえば、現在日本で最も著名な建築家といっても過言ではないかと思います。
高卒の元プロボクサーで建築を独学で学んだという珍しい経歴でありながら、世界的に評価され様々な賞を数多く受賞しているという実力もあり、関西弁で気さくに話す独特なトークが聞く人を惹きつけます。

そんな安藤忠雄さん関する本は山のようにありますが、特に本人の著書からは、安藤さんらしい生き様や建築感を垣間見ることができます。

そこで今回は、安藤さんの著作の中でもオススメの5冊についてご紹介したいと思います!

 

建築家 安藤忠雄

まず初めにご紹介したいのが、安藤忠雄の自伝「建築家 安藤忠雄」です!

これを読まずして安藤忠雄を語るなかれというくらい安藤忠雄の歴史が詰まった一冊です。
序章で事務所の話から始まり、1章からは幼少期の話・プロボクサーとしての挫折・建築を目指したきっかけ・海外放浪・・・と悩みながらも戦い続けてきた建築家安藤忠雄の半生が綴られています。

発行が2008年と少し古いため最新作はもちろん掲載されていませんし、その後写真が豊富な「安藤忠雄とその記憶」などが出版されており、気軽さはこれらに劣ります。

しかし、400ページ近くの活字から伝わってくる戦う建築家の心意気はこの本が最も感じられるのではないでしょうか!
尚、濃さに反して意外と価格がお手頃なのもオススメポイントです(笑)

 

安藤忠雄 連戦連敗

”連戦連敗”は戦わずして成り立ちません。
この著書は、タイトル通り安藤さんの戦いの軌跡を見ることができるものです。

京都駅やテートモダンなど、世界中のコンペで戦っては負け続けても諦めない姿勢、そしてその結果フォートワースなど、世界の巨匠が競い合うコンペでの勝利を数多く収めていく、そんな戦いの歴史・姿勢をこの本から学ぶことができます。

この本も2001年初版のため、巻末でもフォートワースの工事写真が載っているまでで最新作の情報はありません。
しかしながら、コンペを戦う熱量はもしかするとこの頃の方がより熱かったかも、とも思える内容です!

ちなみに、本人の話のみではなく、シカゴトリビューン社屋コンペや3大巨匠と呼ばれるライト・ミース・コルビュジェなどの提案など、建築史的な要素も少しだけ触れられており、こちらも導入としては参考になるかもしれません。

 

建築に夢をみた

好きこそ物の上手なれということわざがありますが、まさしくこのタイトルといいその典型ではないでしょうか。

将来の夢を見つけること、その夢に向かって行動すること(ここでは「旅」が大きなキーワードとなっています)、そして諦めないこと、そういった当たり前だけどなかなか行動に移すのは難しいことを、悩みながらも実践していき、自身のものにしてく、それを体現している安藤さんならではの著書ではないかと思います。

安藤さんの講演会が面白いのは、勉強で得た知識ではなく、経験則に基づいた話をされるからと思っていますが、この本にも世界を旅して脚を使って学んだ安藤さんの話を聞いているような、そんな面白さがあります。

 

歩きながら考えよう 建築も、人生も

これまでご紹介したものとは少し毛色が異なり、NHKBSで放送されていたインタビューを元に再編成された書籍です。
そしてフォントも大きく漢字の多くにはふりがなが振られているため、小学校高学年くらいからスラスラ読めるような優しい本です。

内容の濃さは他に譲るとして、この本の良さはインタビューベースのため口語ではないですが話を聞いているような、すっと入ってくる良さがあります。

安藤さんの本を読んでみたいけど、いきなり活字の並ぶ本を読めるかな?と不安な方に是非最初に読んでみていただきたい一冊です。
もしこの本で興味がわけば、きっと次は厚い本でも興味が手助けしてくれるでしょう!

 

都市と自然 安藤忠雄

安藤忠雄の凄さの一つに、建築の枠にとらわれない社会的な活動をされているということがあります。

関西人には有名な中之島周辺の造幣局へ続く桜の道、関東では東京湾の海の森、TIME’Sや直島、淡路夢舞台などでは周辺環境と建築のつながりなどなど、建物単体で考えるのではなく周辺環境との関係や、「桜」や「森」はそもそも建築物はない植樹活動で、しかも民間の力も集結してそれを成し遂げているという強いリーダーシップを感じる活動を建築設計も行いつつ成し遂げるその行動力は他の建築家のみならず、その他業種を見渡しても抜きん出ています。

タイトルにあるように、それら都市的な活動や、建築することによって周囲にどのようにいい効果を波及させるかといった都市スケールにフォーカスした書籍です。なので表紙も大阪の桜です!

安藤忠雄の建築に関する本とともに読むことをお勧めします!

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

安藤忠雄の著作はここでご紹介した以外にもかなりたくさん出版されています。
そしてもちろんのこと重複する内容も多々あります。今回はできるだけそれぞれの特色のある本をピックアップしてみました。
興味を持った方は、先ずはネットで購入して読んでみるもよし、書店で色々見てみるもよし、ともかくまだ一冊も読んだことのないという方は是非読んでみてください!

安藤さんの凄いところは、建築の空間やディテールはもちろんのこと、建築や社会に対して挑んでいく態度、そしてその言葉は勇気付けられるものがあります。

建築に携わる人もそうでない人も、元気とやる気をもらえるこれらの本を是非一度読んでみてはいかがでしょうか!!

 

以下では本人以外の著作をご紹介していますので、ご興味ありましたらあわせてお読みください!

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