一級建築士 学科試験独学に必要なものは??|参考書と過去問の効率的な使い方

STUDY 勉強一級建築士試験

こんにちは!
一級建築士の一次試験である学科をパスするにはどうしても初期投資が必要です。
想像するだけで受かる試験ではないため当然のことですが、独学で挑まれる方はできるだけコストを抑えることも合格とともに重要な課題とされているのではないでしょうか?

今回は、最も効率的な勉強法とともにテキストなどをご紹介したいと思います。

 

学科試験用テキスト

資格学校のテキストは最強だと思います。
何と言っても更新の歴史とかけられるコストが出版のみのものと比べて圧倒的です。
大手の総合資格と日建学院のテキストはヤフオクやメルカリ等で中古が出品されていますので探してみてください。また、ここ数年では各学校が独学コースと銘打ってテキストと問題集、模試までついたパックを販売しています。お値段も通学と比べて格安のため検討されるのも良いかもしれません。

また、資格学校のテキストは毎年新傾向を加筆修正し、バージョンアップを繰り返されています。新しいものほど高額で取引されていますが、昨年出たものは今年出題される可能性が少ないと割り切れば、数年内のものなら問題ないとも考えられます。(いづれの学校も巻末に譲渡厳禁と明記されています。中古品をご購入の際は自己責任でお願いします。)

また、以下で解説しますがテキストはあくまで補足的な使い方とするため、どちらか一方のもの若しくは市販のものの何れかワンセット(5教科分)で十分です!
自分に合うものは、周囲の人に見せてもらったり、書店で確認して見つけましょう!

一点、巻末に索引がないと見直しが難しいので注意が必要です。
総合資格と日建学院のテキストにはもちろん備えられていますが、市販品をお考えの方は注意してください!

(約5,000円〜40,000円)

 

過去問7年分

試験勉強において、最も知識を定着させるのに必要なのは過去問を解きまくることです!
これに勝る勉強法はないというほど確実に力になります!!

具体的には市販されている過去7年分のテキストを先ず購入しましょう!
こちらも総合資格と日建学院から市販されており、大きな書店ではどこでもお目にかかることができます。いずれも法や基準の改正に合わせて問題文および解説を更新されているため安心して記憶することができます。

(過去問7年分:約3,000円)

 

過去問20年分

独学で挑まれる方は7年分ではとても知識が足りません。。

そこで、過去問の範囲を大きく広げて20年分を目標にしてみてください!
試験問題は、毎年試行錯誤を繰り返し作成されていますが、建築士に必要な知識の範囲は有限のため、逆に大昔出題されたものと同傾向の問題も出題されることがあります。

私も実際に20年分(正確には手に入った問題集の重複の関係で間1年歯抜けの19年分)繰り返し解きました。具体的にどの部分がどの過去問との関連性があるかまではわかりませんが、各模試や本試験でも全体得点率の低い問題を正答できる確率が高く、一定の効果があったと確信しています!

こちらもヤフオクやメルカリなどに出品されているので過去7年分以降のものを探して集めてみてください!

ただし注意点として、問題や解説は現在改正されて変わっている可能性があるため全て鵜呑みにしてはいけません!!取り急ぎ手に入れておき、解くのは後回しにしましょう!

(過去問7年分×2冊〜3冊:各約500円〜2,000円)

 

過去問およびテキストの効率的な使い方

以上最低限揃える必要のあるものをご紹介しました。

これらを有効活用し、知識として定着できれば学科試験をパスすることができます!
オススメの勉強法を簡単にご紹介します!

STEP1.先ず各テキストを1ページ目から順に読んでいきましょう!

5教科全てです!わからずとも一度目を通すことでその場で納得する(あ!なるほど!と思う)ことにより定着する知識や問題を解いている中で「これはテキストに書いていたな!」などと思い出すことも多々あると思います。ただし時間との兼ね合いもあるので、よく知っている部分などは適宜読み飛ばしてもいいと思います。

STEP2.過去問7年分を解いてみよう!

書店で購入した過去7年分過去問題集を解いてみましょう!
テキストを読んだことと学生時代や実務で培った知識があれば、各教科数問は解けるはずです。もしかすると足切りを超える教科もあるかもしれません。
ここでの一喜一憂は無意味です!本番で合格すれば結果は同じですから‼︎
最初の試練はこの7年分で、各教科8割得点を取れるよう繰り返し解いていきましょう!
私のオススメは、無作為に選んだ1年分を全教科解いて答え合せをした後、次の1年というように進めるやり方です。この段階で1つの教科に偏るのはよくないです。(得意科目ばかり→変な自信がつく、苦手科目ばかり→モチベーションが下がる)
2年分を交互に繰り返すことで、忘れる前に反復することができ、定着しやすいと思います!

自分にあった方法を見つけて繰り返し解きましょう!

STEP3.苦手教科の分析

STEP2を繰り返しやっていくと、どの教科が得意でどの教科が苦手かが鮮明になってくると思います。苦手な教科に至っては、問題集の解説を読んでも意味がわからないこともあるでしょう。

そんな時に役に立つのがテキストです!冒頭申し上げた索引はここで役に立ちます。
問題で意味のわからないワードを索引で引いてみてください。概ね出てくると思いますのでテキストの解説をよく読みましょう!索引にない場合や出てこない場合はネット検索してみてください。
この段階で大事なのは、分からないものを分からないままにしないことです!

まだ、捨てる問題を考える段階ではありません。もしかするとこの調べる努力をしなかった1問が本試験で得点できずに結果ギリギリ不合格となるかもしれません。
大袈裟だと思う方もいるかもしれませんが、1点に泣くのが学科試験です。電車通勤の時間など隙間時間でもできますので、調べる努力を惜しまず知識として蓄えていってください!

7年分を8割程度解けるようになったらSTEP4に進みましょう!

STEP4.過去問20年分を解いてみよう!

実際には7年分を解きまくっているので残り13年分です!
ここまで残りの13年分を解かなかったのには訳があります。

冒頭申し上げた通り、法規や施工を中心に、法律や基準の改正により答えが真逆になったり(過去◯だったものが現在×になっている)、数字が微妙に変わっていたりします。
また、これらの変更部分は間違えることが多いため改正後すぐに問題として出題される傾向があります。

よって、過去7年分を概ねマスターした後でなければ間違った内容を過去問から覚えてしまう恐れがあるのです。
この段階であれば解いている中で覚えていた筈なのに誤答となっている!と気づくことができます。こういった内容をテキストで確認することで、確実に定着させていくことができます。
ただ、この方法とデメリットとして、残念ながらスルーしてしまう項目もあるかもしれませんが、本試験で数点にしかならないと推測されるため捨ててしまう快さを持ちましょう!

STEP5.あとは繰り返すのみ!

過去20年分の問題を概ね85%くらい(100〜110点)解けるようになると模試でも合格点近い点数(90点前後)を取れるようになります。ここまでくれば苦手な項目を調べることと気を抜かず繰り返し解くことで忘れないよう、より定着をはかりましょう!

私もこの方法で直前模試は合格点、本試験前日には普通に受ければ合格できる!と自信を持てるくらいになりました!

 

以上単純ですがこの方法で合格ラインに達することは可能です。
私も実際上記の勉強法を繰り返し行いました!
分からない部分が出てこればその度に補強するためのテキストやネット記事を確認すれば良いので、手始めに参考書を買いあさるようなことはやめましょう!あまり情報が多すぎると一点に集中できず非効率です!

勉強法を確立して、学科ストレート合格を目指してください!!!

 

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