一級建築士試験の合格率は意外と多い?|一発合格するために知っておくべき合格率の謎

競争する人一級建築士試験

こんにちは!
一級建築士の合格率は、一次の学科18%程度、二次の製図が40%程度で総合合格率は10%少しと高くありません。

建築系資格の中では最上級難易度であり、数ある国家資格の中でも難易度の高い資格として知られています。
確かに、難易度が高いため何回受けても取れない人もおり、故に資格学校も高額です。
しかし、実際の合格率はどうなのでしょうか?

 

学科試験の合格率

学科試験の合格率は例年18%程度です。
また、合格点は相対評価のため90点を基準に毎年補正され、おおよそ例年同じような合格率になります。

ただし、学校に通われている方や周囲に受験生が複数人いる方はわかるかと思いますが、全員が万全の体制で挑めるわけではありません。
業界的に夜が遅い体質にあり、平日勉強時間をしっかり取ることができる人は受験者全体の半数にも満たないのではないでしょうか。
また、俗にいうアトリエ系など一部の会社で働く人は土曜出勤はもちろんのこと、日曜出勤もザラです。

一方で、設計者としては持っていて当たり前の資格であり、上司や周囲の人からは取るようしつこく言われます。そのため、体裁を取るため受けるが勉強する時間を取ることができずに不合格を繰り返す人がかなりの数いると推測できます。
実際に公開模試の場でも早々に突っ伏して寝る人や途中退席する人もいます。本試験でも空席がいくつかあります。

記念受験生の正確な割合はわかりませんが、感覚的には少なく見積もっても全く勉強できていない人1割、少ししか勉強できず合格ラインに届いたことがない人1割くらいはいるのではないでしょうか。
根拠のない仮定ですが、その場合受験者の2割は競争対象外だとすると22.5%まで上がります!

とても少なく見積もってこの割合だとすると実際は勉強を続けることができ、万全の態勢で挑めば30%以上の合格率となるのではないでしょうか。

前に書いた通り学科試験は一応相対評価です。資格学校の営業もここが二級建築士と違うところ、独学ではライバルとの差がでて難しい。と営業してきます。

ですが、相対評価といいつつ90点と少し、できれば95点取れば概ねパスできる試験です。
ここで意識しておいていただきたいのが、周りは気にせず自分のペースで勉強を続けること、何より教科数が5教科あり、範囲も広いため継続して勉強することが大切です!
90点で合格しても100点で合格しても125点満点で合格してもどれも合格に違いはありません。

日々少しづつでも勉強する癖をつけることが、1点の差を生み合否の分かれ目となります。
また、自己採点の結果が90点前後だと二次の製図試験対策を行うか否か判断が必要となり、また不合格だったらと思うと製図勉強のモチベーションが上がりません。

少なくとも95点、できれば100点取れるよう勉強を続けていきましょう!

 

製図試験の合格率

製図試験の合格率は例年40%程度です。
製図試験の採点方法は公開されておらず、完全にブラックボックスとなっています。
資格学校も過去の答案例をベースに分析して独自の採点方法を作っています。

製図試験の合格率もおおよそ毎年同程度となるよう、合否ラインの調整が行われているといわれています。
ただし、学科試験と比べて合格率がかなり高く、5人に2人は合格する試験です。
製図試験はランクⅠ〜ランクⅣまでの点数付けがなされ、そのうちランクⅠのみ合格となります。

平成30年の試験結果では、ランクI:41.4%、ランクII:16.3%、ランクIII:16.5%、ランクIV:25.9%となりました。
そのうちランクⅣは「設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの」とされており、俗にいう一発アウト項目(未完成・著しい不整合など)を踏んでしまった場合のランクとなります。

逆に、一発アウト項目を踏むことなく書き切ることができればランクⅠ〜Ⅲの何れかになるということになります!
ランクⅣを除いたパーセンテージでは、合格率は55.87%と2人に1人以上は合格できることになります!!

もちろん1つのミスでランクⅣになるのが製図試験の難しいところです。
実際模試ではトップクラスの成績でも不合格となった人を何人も見てきました。
ですが、日々の練習時からそのようなミスをしないよう気をつけることで、実質的には合格率が50%を超える試験に変わります。

総合的な力を身につけることはもちろんのこと、ケアレスミスをしない自分なりのチェック方法を身につけていってください!

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まとめ

公表されている合格率は、一次の学科18%程度、二次の製図が40%程度ですが、上記の通り実際の合格率(勉強できていない・ケアレスミスの一発アウトを除く)だと一次の学科22.5%程度、二次の製図が55.87%程度となります。

実際には、しっかり対策した場合の合格率はこれ以上でしょう。
もちろん、受験者の仕事内容は多種多様であり、あまり試験に出る範囲の業務を行っていないため基礎知識として不利な方がいるのも事実です。ですが、どのような状況の人も受験資格があるということは、一級建築士へのスタートラインに立てていることに変わりありません。

当たり前のことですが、浅く広い知識が必要とされる一級建築士試験においては、日々隙間時間を有効に使った勉強を長い期間行うことが重要です!
上記の通り、絶望的な成績ラインを超えれば一気に合格が見えてきます!

 

早めに諦める必要はありません!ゴールデンウィーク明けからが本番です!
最下位合格でも合格するという強い意志を持って試験に挑んでみてください!