こんにちは!けんちく太郎です!()
6時間半という長丁場な製図試験ですが、何故か時間が足りませんよね。
また、時間がないとミスをするのが人間というもの。。
いざという時緊急対応するためには、やっても合否に影響ない項目について理解しておく必要があります。
そこで今回は、実際やっても合格できた内容をご紹介したいと思います!
(※以下記載の内容は、自身や周囲の経験を基にしています。試験元の基準変更などにより不合格項目となる場合もございますのでご注意ください!)
敷地境界線を動かす
一階平面図の位置に薄い線で印刷されている敷地境界は、その位置ではないところに動かしても大丈夫です。
ただし動かす場合は(動かさない場合もですが)しっかり濃い線で敷地境界線を書き、▽敷地境界線 ▽隣地境界線という表現をしっかりしましょう!
また、途中でミスに気付いて直す場合は2階3階も同様の位置になるよう気をつけましょう!
敷地境界線から外壁芯の離隔距離
通常、免震建物でない限りは敷地境界から建物の外壁芯(一番外側の柱芯)は2m離すよう習うと思いますが、1mとしても大丈夫です。
ただし、柱が1000mm角を超えると境界線との離隔が500mmを切るため民法上の離隔を満たせないこととなり、減点があるかも知れません。
また、基礎形式によっては敷地境界を越境してしまいかねませんので、基本は布基礎の場合のみの対応として、越境は不合格の可能性が高いので絶対にしないようにしましょう!
逆梁
あまり使う機会はないかと思いますが、最上階の一部が屋根になる場合に、斜線制限など制約から逆梁になる場合は構造合理性があれば採用しても問題ありません。
私も実際使用しましたが問題なく合格できました!
丘立ち柱
各テキストで絶対NGと書かれていたりしますが、丘立ち柱を支える梁に他の梁よりも荷重を支えるために大きくした旨特記すれば、構造合理性から減点の可能性はありますが、一発アウトは避けることができます。
トイレのプラン
トイレの衛生器具レイアウトは、上手くはまらない時には時間がかかりますが、最悪男女多目的の界壁と室名のみでも問題ありません。
トイレのサイズ
基本的に各階ワンスパン(1コマ)程度の男女多目的一体となったトイレを計画することが推奨されていますが、どうしてもプランがおさまらなかったり、計画し忘れで作図終盤まで行ってしまった時などは男女多目的兼用トイレとして多目的トイレ2m〜2.5m角程度を1つ設けてください!
そうすることで、階のトイレ欠落にならず減点で済むと言われています。
まとめ
ここでご紹介したこと以外にも大小様々なテクニックがあります。
採点方法が公開されていない試験ですので、合格事例、不合格共に常に情報を得られるようアンテナを張っていてください!
重大な不整合や、作図不備などは場合によっては一発不合格となります。
しっかり書き切れれば可能性は残る試験です。当日ミスをしたり予定していたタイムスケジュールにおさまらなくてもできるだけ平常心で、書き切ることを第一に試験に挑んでください!