一級建築士試験 製図試験の時間配分|時間の目安をそれぞれ守ることが合格への第一歩

砂時計一級建築士試験

こんにちは!けんちく太郎です!(@acedesign_I)

一級建築士試験の最終関門である製図試験は、6時間30分という長丁場にも関わらず時間が足りなくなるため、常に集中力を切らさず手と頭を動かし続けなければならないハードな試験です。

試験対策を始めた頃は、そもそも作図時間だけで6時間30分丸々使ってしまって絶望することもあるのではないでしょうか。
ですが、心配ありません。練習さえすれば合格できる試験です!練習時は早くエスキスを完成させて書く技術を高める必要がありますが、各時間の配分を守ることも重要な要素です。

そこで今回は、製図試験の望ましい時間配分と、それぞれ気をつけるべきポイントについてご紹介します!

 

6時間30分の使い方

まず、時間配分についてですが望ましい配分は以下となります。

・エスキス:2時間
記述:1時間
・作図:3時間
・見直し:30

また、時間配分のみではなく順番にもコツがあり、作図する前に記述を終わらせることが一つ大きなポイントです!
理由として、第一に製図試験では記述+作図が全て揃っていることが基本となります。未完成は一発アウトです。記述の項目で一箇所でも空白があると不合格となる可能性がかなり高まってしまいます。
作図から行った場合後回しとした記述の時間が取れずにほぼ一発アウトとなる空白欄を残してしまうことがあります。
一方で、作図はエスキスが納まり書き始めれば未完成による不合格とならない程度書くことは容易です。配分時間が長いため多少記述に手間取り時間が押しても調整がききます

また、平面断面計画と記述の内容に乖離があると大減点となります。
ですので、記述の内容を考えながらエスキスをしたのち忘れない内に記述を行うことで効率もよくスラスラ書け、かつ不整合部分にも気づきやすい順番で書くことをお勧めします。
記述の内容に対応できていなかった点についてはエスキスに追記対応することができます。

先に作図を完成させた場合で、記述の内容に対して漏れに後から気づいた場合は、修正が容易でなくなってしまう場合があります。

 

続いて、それぞれの項目について解説していきます。

 

エスキス:2時間

エスキスはまず始めに課題文を読み込み、個々のやり方に沿ってマーカーなどでチェックします。
よくお勧めされているのが1回目はマーキングを行わずに読み込み、2回目にマーキングをするというやり方ですが、個人差があると思いますが私の場合は2度読むとタイムロスが多く、またもう一回読むからと1回目はあまり頭に入ってきませんでした。
ですので、1度きりでじっくり読みつつマーキングを行ったところこちらの方が効率がよかったので、この方法が合う方はこの方法がお勧めです。

エスキスのコツについては後日まとめてみたいと思います。

 

記述:1時間

記述はエスキスの次に行います。基本的にはエスキスできたものから説明できれば良いのですが、どうしても書けないものが出てくることがあります。
そのような場合には、エスキスが破綻しない範囲での微調整や書き出しで対応できそうであれば柔軟にプランニングを変更しましょう。

エスキスはワードの使い方がある程度パターン化されてきますので、コツを掴めば30〜40分で一通りかけるようになります。

詳細については後日まとめてみたいと思います。

 

作図:3時間

エスキス、記述と完成すれば後はエスキスに沿って作図するのみです!
ここで迷いが生じているようでは、3時間を切ることが難しくなってしまいますのでできる限りただ書くだけというところまでエスキスを詰めておく必要があります。

作図方法のコツについてはこちらも合わせてご覧ください!

 

見直し:30分

上記のタイムスケジュールで進めることができれば30分見直しの時間を取ることができます。

実はこの30分が合否を分けるといっても過言ではないくらい重要です!

製図試験は学科試験とは違い階段の上下階不一致や課題文の諸室・与条件の対応忘れなどがあれば合格の可能性はほぼほぼ無くなってしまうという一発アウトがある試験です。 

ケアレスミスが命取りとなりますので、このミスをカバーするために最低でも30分は見直し時間を取りたいところです。

得意不得意はあると思いますが、十分に練習をすると、独学初学者でも製図までの合計時間はあと30分ほど縮めることが出来ます。
それができるようになれば、1時間近い見直し(調整)時間を取ることが出来ますので、押さえるところをしっかり押さえれば合格できる可能性はグッと上がります!

 

まとめ

今回は製図試験の時間配分についてご紹介しました!

製図試験は解き方一つで効率が良くなり結果としてトータルでかかる時間が短縮できます!
独学者は特に我流でやりがちですが、ネット上でも有用な情報が溢れてますので是非情報収集を怠らず様々な情報を手に入れてください!

製図試験はある種の情報合戦ということもできると思います。
出題された用途と類似課題を確認することはもちろん、表現や課題文の読み解き方に迷った時は様々な過去問を確認することで多くの場合解決できますし知識として定着しやすいです。

移動時間などは情報を仕入れることや、記述の勉強などできることが限られますが、学科から製図までの時間は短いので、少しの空き時間も無駄にしないよう頑張ってください!